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「虫の知らせ」の「虫」ってなに?


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印可巻 6×90寸 紺系 ※巻物

身近な人が亡くなる前に、胸騒ぎがする。そんな体験をしたという方もいるかと思います。怪談を集めていたり、読んでいたりすると度々取り上げられるテーマです。

最近、連絡を取っていない人のことを急に思い出し、
「ああ、あいつは元気かな? たまには連絡でも取ってみるか」
そう思い。連絡を取ると、相手が亡くなっていた。よくある話ですね。

ところでこの「虫の知らせ」の「虫」ってなんのことなのでしょうか? まさか、昔は虫が家の中に入ってきて、私たちに声を掛けてきたのでしょうか? それはそれで、また別の恐怖体験だと思いますが。当然、今も昔も虫は話をしません。たぶん……。

この場合の虫とは、三尸(さんし)を指します。三尸は道教に由来していて、人間は生まれながらに三体の虫が棲んでいると言われています。この虫たちは、人間の悪事を監視し、それぞれが持つ巻物に、棲みかにしている人間の悪事を書きます。そして、60日に一度、人間の体内から抜け出し、天帝の元へと向かいます。天帝は、三尸から人間がどんなことをしたかを訊いて、悪い行ないをした人間の寿命を縮め、三尸は人間の体内に戻っていきます。恐ろしい話ですね。

平安時代ではこの話が大変有名で、三尸が体内から出る日は寝ないで過ごしたなんて言われています。……次の日の仕事に差し障りはないのでしょうか? 三尸はそれぞれいる場所が決まっています。道士の姿をして、頭の中、脳にいるといわれるのは上尸。獣の姿をして、腸内にいるといわれているのは中尸。人の足の上に牛の頭が乗っているような姿をして、足にいるといわれているのを下尸といいます。

あまり、人にとって気分の良い話ではありませんね。これが転じて、嫌な予感がする「虫の知らせ」という風になったと言われています。

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