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大地震の助け人

ペンネーム:桜時でさん


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それは20年前、阪神淡路大震災の早朝の事。Aにある妻の実家に私たち親子で帰省し寝ていた時です。その日の深夜2時頃だった4歳の娘は双子で突然起き上がり私と妻を揺すり起こすのでした、姉の咲も妹のみゆ揃って同じように、
「ママ、パパ早くおじいちゃん連れて帰ろうよ」
と私ら夫婦が住むBに帰りたいと言い出ました。
「どうして?」
訪ねましたが妙な事を言うのです、茶箪笥にある人形を指さし、
「あのお姉ちゃんが危ないから早くこの家から出て行きなさい」
と言ってると、
「お姉ちゃんて? 人形だよ」
その人形とは妻の母が亡くなってた妻の姉が亡んだ後買って来たフランス人形です、さらに、
「この街が火の海になるから皆が死んじゃうから早く帰った方がいいよ」
と繰り返し言っており、自分から寝間着から洋服を着る二人、
「早く着替えて死んじゃうよ」
と泣き出す始末。

仕方なく半信半疑の中、妻も着替え車に乗った私達、残ろうとする妻の父も駄々をこね、私達に連れて帰れだのとにかくそこらをドライブしまた戻ろうといい5人揃い、車でとりあえずCバイパスに行き西の方に走ってC市内のファミレスに着いた時あの震災が発生。

その後妻の実家は被災し崩壊した事を知り周辺に火災が発生。娘たちのお陰で家族全員が救わましたが人形には予言出来る魂が現れるのだろうか?不思議な体験ですが後に人形供養させて頂き処分してから娘たちは一切あのお姉ちゃんを見てないそうです。守る幽霊が助けてくれた。と娘たち今も信じているのです。

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