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迎車タクシー

ペンネーム:新右衛門さん


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私が実家に帰っていたときの出来事。
ふと窓の外に目をやると1台のタクシーが家の前に止まりました。
近所の人がタクシーを呼んだのだろうと気に留めなかったのですが
しばらくするとクラクションの音。

やはり誰かがタクシーを呼んだのだとわかりましたが、苛立っているだろう運転手の様子をちょっと窺ってみたくなって再び窓に視線を戻しタクシーを覗いてみました。
迎えのお客さんはまだ来ていないようでした。
しばらくすると、痺れを切らしたのか運転手が出てきました。

そして、向いのすっかり荒れてしまった空き家を覗き込みだしました。
さすがにおかしいと思い、運転手に声をかけてみました。
「○○さんのお宅はこちらですよね」
と空き家となっている家の表札を見比べながら運転手が確認してきました。

確かにここは○○さんのお宅ですが数年前から空き家になっていますよ。
と伝えると、
配車の連絡が○○さんからあり教えてもらった住所もガソリンスタンドを曲がって坂を下って左と道順も正確に教えてもらったんですけどと怪訝な表情を浮かべていましたが、運転手は仕方なしに去っていきました。

○○さんは近隣では結構珍しい苗字で間違えるはずもなく、道も確かに案内の通りでした。
○○さんのお宅は数年前ご主人が亡くなり、その後奥様は郷里に引き上げられて空き家となっていました。
私は生前会うと気さくに声をかけてくれたご主人が寂しがっていることを奥様に知らせてほしがっているのかもしれないと思い、
奥様の連絡先を知っている母を通してこの出来事を伝えさせていただきました。

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