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電話ボックスの女の霊

ペンネーム:タッチさん


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あれは秋から冬に変わる頃の話です。
コンサートへ行った帰り道の事、周りには家一軒もない街路樹が百メートル位続く直線道路で電話ボックスが2ヵ所。
一つ目のボックスを通り過ぎる時ボックス内には人がいて異様な青色に包まれてる事に気付き車をバックさせ様子を見ました。
しかし錯覚だったのか誰もいない!

勘違いかと思い車を走らせ先にもう一つある電話ボックスを通り過ぎようとしたら今度は間違いなく居ました。
同じ青色に包まれた中にハッキリと髪の長い全身ビショ濡れの白い着物を着た女性の後ろ姿を確認。

たが気になり暫く見てると話を終えたのか下を向きながらゆっくりとボックスから出てきました。
次の瞬間パッ!と顔を上げ私の方を見たその顔は真っ青な顔でニヤ~っとして手を振ってきました。
私はこれはヤバい!殺されると咄嗟に思い車を走らせました。

しかしルームミラーを見ると後を追いかけてくる。
私はパニックになり大声で叫んでました。
大分走った頃ミラーを見ると姿はなくホッとしました。
家が多くなってきた付近で用を足したくなり車を停め用を足してから再び車を走らせ帰路につきました。
降りて車に異常がないか調べるとマフラーに白い着物の切れ端が付いてて怖くなり触らずその夜はそのままにしておきました

翌日、私は休みをもらい以前お世話になったお寺の住職に会いに行き昨夜の出来事を話しました。
住職はまず車の除霊をしてからマフラーに付いた白い布切れを取り塩をかけ燃やし始めました。
続いて私の身体の除霊をしてくれて、もう大丈夫でしょう…
しかし車は廃車にした方がいいかも知れませんね~
そう言われ私もあんな事があった車だから今後乗るのも恐いし何が起こるか分からないので、次の車の購入の手配をし、1週間後に廃車にしました。
まさに恐ろしい地獄の体験でした。

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